男性型脱毛症(AGA)、いわゆる生え際のM字ハゲやつむじハゲは、男性ホルモンに起因することがわかっている。
いろいろな理屈で各社がスカルプケアシャンプーや頭皮マッサージなどを売り込んでこようとするが、それらは髪によい環境を保つという話であり、根本原因の解消にはならない。
ケガをしたアスリートがまずやるべきことは怪我の治療である。最高のシューズやウェアを揃えたり、エアウィーヴなどで睡眠の質をあげ体調管理を行うのはその後だ。薄毛もまずは根本原因を知り、治療をしなければならない。
私が根本治療に使ったフィナステリド製剤で、現在飲み続けているのは「フィナロイド」である。
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薄毛治療に有効な成分フィナステリド
薄毛対策や育毛において、科学的根拠がありAGA治療に効果があるとされているのは、フィナステリドとミノキシジルだけだ。これは私が薄毛対策をはじめたときから変わっていない。
※追記:新たにデュタステリドも認可された。
爆毛根ローション(Bakumokon)[7%]
このうちフィナステリドが抗男性ホルモンの効果を持ち、飲み薬として用いる。フィナステリドの作用の詳細については、説明しているサイトがいくらでもあるので割愛する。ハゲを促進する原因である男性ホルモン(DHT)の生成を阻害するということだけ覚えておけば十分だ。副作用については重要な内容であるので、私の体験を含めて別途説明する。
副作用についての記事:フィナステリドとミノキシジルの副作用に注意すべきか
日本で認可されているのはプロペシア
有効成分フィナステリドを含む薬で有名なのはプロペシアだ。
だが私はプロペシアを服用したことはない。理由は簡単で、プロペシアはアメリカでメルクが開発したものだが、先発薬であるため高価なのだ。薄毛対策を始めたころの私は社会人として働き始めたばかりでとにかくカネがなかった。薄毛対策に時間がかかることはわかっていたので、成分が同じでコストをおさえたジェネリック医薬品を選んだ。
最初に私が購入したフィナステリド内服薬はフィンカーである。最初にと書いたが、これによって薄毛を治したため、フィンカーが効かなかったから途中で別の銘柄に代えたのではない。
フィンカーはフィナステリド剤の中で最安だった。おそらく現在もそうであると思うが、その理由は錠剤を自分で分割して飲むため、1錠あたりの価格が下がるという点が大きい。
プロペシアを分割してもいいことはない
プロペシアを含む多数のフィナステリド剤は1錠あたり1mgのフィナステリドが含まれている。対してフィンカーは1錠あたり5mgである。1日の摂取上限は1mgなのでフィンカーは錠剤を割って飲む必要があるのだ。
今はピルカッターの種類がかなり充実しているが、当時私はカッターナイフで1錠を4つに分割していた。
これがかなり難しい作業で、細かい錠剤が跳ねて飛んでいってしまったり、スパッと切れずにボロボロと崩れてしまったりする。これをひと箱100錠分おこなうのに大きな労力と時間をかけていた。私はフィンカーの4分割でもうんざりだったが、当時は8分割を行う強者もいた。1日の摂取量については諸説あるが、0.2mg〜0.5mgでも効果があるとの意見が多いためだ。
このため、割る必要のあるフィンカーだけでなく、本来分割する必要のない1mg配合のプロペシアを0.5mgに割る人間もいるが、時間の無駄だ。後述するが、奥方がいるのなら絶対にフィナステリド錠剤を割ってはいけない。
錠剤を割る手間をかけるのなら、高いプロペシアではなく、安いフィナロイドを選んだ方がいい。
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プロペシアとフィンカー、フィナロイドの比較
プロペシアは1日1錠タイプであり、28錠で約5,000円なので1日あたり180円。対してフィンカーは100錠で約5,000円。ここからさらに4分割することになるので、1日あたり12円である。これだけの差があるのなら、うんざりするほどの手間をかけて錠剤を分割する意味も出てくる。
そして私が使用しているフィナロイドは100錠で約2,500円。1日あたり25円である。フィンカーよりは高いが、月400円ほどなので、分割の手間を考えると、私はこちらの方がいい。
ちなみにフィナステリド5mg含有のフィンカーだと、4分割しても1日摂取上限の1mgを超えてしまうが、切断時に粉となって失われる量があるので問題ない。仮に少々摂取量を超えていたとしても私には何の影響もおこらなかった。
フィナステリドとミノキシジルで対策をはじめて1年も経つ頃にはハゲはかなり目立たなくなり、2年が過ぎるころには薄毛とすら呼べないほど、普通の人になった。若ハゲに悩む諸氏はどうか希望をすてないでほしい。
フィナステリドの摂取を一時中断した理由
私には一時期フィナステリド服用を中止していた時期がある。理由は結婚したからである。
フィナステリドには副作用として、胎児の男性器形成不全の可能性が指摘されている。確率は低いというが、男性ホルモンを抑制する薬なのだから、さもありなんといったところだ。
そのため妊娠中の女性がいる家庭では、フィナステリドの服用には注意されたい。特に錠剤を分割すると周りに粉が飛び散り、付着した粉を摂取する可能性があるため、非常にリスキーだ。私は子作りの前からフィナステリドをやめ、その後無事に出産を迎えた。娘だったので杞憂になったが。
フィナステリドは服用をやめるとまたAGAが進行するという説が有力だ。だが私の場合はやめて3年たっても大きな変化はなかった。
ただ、加齢によるものかもしれないが、2年ほど前からまた生え際が少し薄くなったかなと感じてきたので、フィナステリドの服用を再開した。
再開にあたって、フィンカーをもう一度使う気にはならなかった。収入も暮らしも安定した私にとってあの分割作業は苦痛でしかない。
そこで1錠にフィナステリド1mg配合でそのまま飲めるジェネリック薬品を探し、いくつか候補をみつけ、フィナロイドに決めた。4分割フィンカーの2倍の価格であったが、1錠あたり12円が25円になるだけなので、月あたりではわずか400円の増加のみだ。手間を考えればそれくらいのコストは喜んで支払う。
フィナステリド1mg配合錠剤は各社から複数の銘柄が出ているが、私はフィナバルド→フィンペシア→フィナロイドの順に使ってきた。今はフィナロイドに落ち着いているが、どれも効果は同じだ。
フィンペシア(Finpecia)1mg
フィンペシア(キノリンイエローフリー新タイプ)1mg
[プロペシアジェネリック]フィナロイド(FinaLloyd)1mg
キノリンイエローフリーをうたう商品があるが、これは着色料のことで、少量なら特に気にしなくても大丈夫だ。気になる方も上記の商品であればすべてキノリンイエローフリーなので安心だ。ちなみにキリンイエローではなく「キノリン」イエローである。
当時はフィナバルドがもっとも安かったのだが、アルミを熱着したような錠剤のパッケージが猛烈に開けにくくて、毎日手間と時間を取られていた。開封に失敗して錠剤を落としたこともあって嫌気がさしてしまい、少々値段が違ってくるが(とはいえ100錠で200円程度の差だが)フィンペシアに代えた。
その後フィンペシアよりもフィナロイドが安くなったため、現在はフィナロイドを使っている。フィナロイドは、日本で馴染みのあるプチプチと押さえて錠剤を取り出すパッケージである。今はフィナバルドよりフィナロイドが安いので、フィナバルドを使う意味はまったくなく、フィナロイドでいいだろう。
名前が似ていてややこしいが、私のおすすめはこのフィナロイドだ。
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私がオオサカ堂で買う理由
日本で認可をうけ販売されているフィナステリドは、長らくプロペシアのみであるため、医療機関ではこれを処方される。
私がフィナステリドを飲み始めたころは、日本で認可をうけたフィナステリド剤は存在しなかったため、プロペシアもフィンカーやフィンペシアなどのジェネリック薬品と同様に無承認医薬品であった。日本国内で無承認医薬品を販売するのは違法であるため、海外から購入するしかない。
とはいえ英語(主に)で海外のサイトから薬を購入するのは、偽物のリスクやトラブルに対応するのが難しい。そこで個人輸入代行業者を探すことになる。
日本の無承認医薬品であっても、海外で販売されている薬は、当然その国で安全性を確認し認可を受けている。そして個人でそのような海外の薬を購入し使うのは自由だ。個人輸入代行業者は信頼できる海外取引先や通関の問題、為替の処理をすべて行ってくれるが、あくまで個人輸入を代行しただけという立場だ。
このあたりの解釈はややこしくなるのでこれにとどめるが、問題は個人輸入代行業者には詐欺行為を行う者がいることだ。特に薬は小さく輸送も簡単で、利益率が極めて高いため偽物の販売が横行している。悪意がなくても個人輸入業者自体が偽薬をつかまされていることもある。そのため信頼できる業者を選ぶことが、値段より何よりも大切だ。
私は長年オオサカ堂を利用している。他にも老舗の個人輸入代行業者は存在し、私が最初に利用した別の業者もまだ営業している。オオサカ堂を使うのは老舗の信頼性がまず一番であるが、多くの商品が最安値かその近似値であり、クレジットカードが使え(トラブル時に支払いを止めることができる)、さらにポイント制度を導入していることなど利便性が高い点にある。外箱からは中身は分からないように梱包してあるので、家族に知られたくない方も問題ない。送料も無料だ。
オオサカ堂を使っていてトラブルになったことはない。一度私が商品を間違えて発注したときも、翌日にキャンセルと変更希望をメールしたところ、即座にクレジットカードの決済を取り消してくれ、改めて正しい注文を聞いてくれた。もちろん手数料などは一切ない。
偽薬のリスクについては飲んでみないとわからないが、私には確実に効いているので、オオサカ堂が販売しているフィナステリドは偽薬ではないはずだ。
注意点としては、オオサカ堂自体の偽サイト(当然詐欺サイト)があるらしいことだ。そのため私は自身でブックマークして、いつもそこからアクセスするようにしていたが、あるときいつもと違うサイトに飛び購入ができなかったことがある。理由はわからないがオオサカ堂は正規サイトURLを変更することがある。これではブックマーク自体が意味をなさない。いろいろ調べたが、以下のバナーリンク先から飛んだサイトが常にオオサカ堂の正規サイトである。実際に私も購入して確認している。
[プロペシアジェネリック]フィナロイド(FinaLloyd)1mg
尚、本記事中の各商品ページへのリンクはすべてオオサカ堂正規サイトにリンクしている。
※2019年8月確認済み。
薄毛対策は他にも同時に行っている
フィナステリドの内服による薄毛治療について書いてきたが、私の薄毛対策はこれだけではない。他にミノキシジル外用薬の使用とシャンプーの選択、サプリメントと生活改善があるので、そちらも参照いただきたい。