私の薄毛対策にもっとも効果があったと思われるのはフィナステリドとミノキシジルで、一番はやく試したのはミノキシジル(MINOXIDIL)だった。1999年に日本で販売が開始された大正製薬リアップの大々的なプロモーションにより、発毛効果のあるミノキシジルという成分について初めて知ったのだ。
ここではミノキシジル育毛剤の効果、副作用、私が使用してきた製品などを、順番に説明していこう。
私はすでに薄毛を克服しているが、現在使っているミノキシジル製剤はフォリックスである。
フォリックスFR15ローション[ミノキシジル15%]
ミノキシジル育毛剤
私は以前塗布する外用薬としてサクセスやカロヤン・アポジカなどを試していたが、発毛や育毛の効果はみられなかった。 ※これらの製品を貶めるつもりはない。私には効かなかっただけだ。
日本でミノキシジルの効果が認められ、第1類医薬品の認可のある発毛剤はリアップ(RiUP)だけである。これは今も変わっていない。
リアップが発売された当時、被験者の8割〜9割に発毛効果がみられたというミノキシジルの実験データに惹かれ、ドラッグストアでさっそく買った。しかし、20代前半だった私にとってそれは恐ろしく高価なもので、容量の少なさと消費ペースを考えると続けられるか不安であった。
3ヶ月ほど使用してまだ特に効果が出ていると感じられなかったときに、なんとかもう少し安く購入できないかと思い、ネットで検索してみつけたのがロゲイン(Rogaine)である。
ロゲイン(Rogaine)5%
リアップ・ロゲイン・カークランドの比較
ミノキシジル配合製品で日本で認可されているのはリアップだけだったため、ロゲインは海外からの個人輸入になるが、その価格の安さに驚いた。
確か初めて買ったリアップは60mlで6,000円程度だったと記憶している。対してロゲインは60mlで2,500円だった。しかもリアップはミノキシジル1%だが、ロゲインは5倍の5%含有である。為替の状態もあったとは思うが、ミノキシジルの分量比で実に12倍もの価格差である。
5%含有でも使用量は5分の一になるわけではないので、実際のランニングコストは6割減といったところだが、それは私にミノキシジル治療の継続を決断させるのに十分なコストダウンだった。
現在はロゲインのジェネリックであるカークランド(KIRKLAND)も販売されており、こちらは60mlで1,500円という安さである(※為替により変動する)。
ただ、私はジェネリック医薬品を好意的にとらえているが、ジェネリック薬とは主成分が同じ後発薬という意味であるため、主成分以外の違いにより効果に差が出る可能性はある。主成分のミノキシジルはどちらも5%含有なので、すべてカークランドに切り替えてもよかったが、私はロゲインを長く使い、効果が出ていたためなんとなく完全に手放せず、ロゲインとカークランドを交互に購入するという中途半端なことをやっていた。
ロゲイン(Rogaine)5%
カークランド(Kirkland)5%
特に問題なく毛髪は維持できていたが、フォリックスというさらに上位にあたるミノキシジル製剤が登場したため、完全に乗り換えた。
現在はフォリックスがおすすめ
こうして、リアップ→ロゲイン→カークランドと使用してきた私だが、「フォリックス」が登場して、ミノキシジル製剤はこちらに切り替えた。
長年ロゲインとカークランドを使ってきて効果があったので、そのまま使っていたが、フォリックスはミノキシジル15%配合である。ロゲイン、カークランドの3倍だ。
さらにLiposphere(リポスフィア)テクノロジーという、肌に浸透させやすい技術が使われているため、頭皮表面に拡がるだけではないのが特長だ。血行を促進するアデノシンも含まれているので、成分的にもロゲインよりも上だ。
価格もミノキシジル含有量で比較すれば(ロゲイン5%、フォリックス15%)、フォリックスに軍配があがる。フォリックスは3倍高いわけではない。
効果に関しては、一度に多量のミノキシジルを塗布しても変わらないとも言われる。が、それなら1回に塗る量を減らせばいいのである。さらに長持ちしてコストが下がる。現在ではもうロゲインを選ぶ理由はほとんどないだろう。
追記:フォリックスのゴワつき、パサつきについて
すべてにおいてロゲインの上をいくと思われるフォリックス(FR15)だが、髪のパサパサ感はそこそこ強い。長めの髪だとゴワゴワするだろう。
私も行きつけの美容院で「髪質変わりました?」と聞かれたくらいなので、プロからみても変わっていることは間違いない。
私は髪質が細くぺたっとしがちなので、多少のゴワつきはむしろ歓迎なのだが、気になる点ではあるだろう。
この場合、なるべく地肌に近いところまでグッとスプレーを押し込み、髪の毛を避けて直接噴射するとよい。まんべんなく振りかけようと考えて、頭の上の方からプッシュしてはいけない。パサつきが拡がるし、髪の毛に付く分が無駄になる。
地肌に付けて噴射するくらいの感じでも、きちんと薬剤は拡がっていくので大丈夫だ。
ミノキシジルの効果と副作用
ミノキシジルは元々降圧剤として開発され、血管を拡張して血圧を下げる外用薬として使われていたものだ。
これを使用した高血圧患者が多毛症になることが多く、発毛効果が認められ脱毛症の治療薬として塗り薬に転用された。血管が拡張し血流が増加すれば髪にも栄養が行き届くためだと考えられている。
塗り薬と飲み薬どちらがいいか
ミノキシジルが経口薬から外用薬となった経緯は原典(ファイザー)が見当たらなかったので確かではないが、いくらハゲに効くとはいえ、正常な人間に降圧剤を飲ませるのはどうかということで塗り薬になった。という説明もある。
経口摂取のほうが皮膚からの浸透よりはるかに薬剤が吸収されるため、塗り薬にすることで効果をマイルドにするということだろう。ただ、それなら経口薬の成分含有量を減らせばよいのでは?とも思う。結局は、頭皮に直接塗る形にすることで、発毛薬としての認可を取りたかったのではないかと私は思っている。
現在日本では、日本皮膚学会(JDA)において、ミノキシジル外用薬による男性型脱毛症治療は最高のAランクとなっており、有意に発毛効果があるとはっきり言い切っている。女性にも有効というのがミノキシジル外用薬の特長のひとつだ。
男性症例にも女性症例にもエビデンスが示され、AGAの治療時にミノキシジルを第一選択薬として用いるべきという表現を使って強く推奨している。
以上は、外用薬ということなので、これはスプレーなどの「塗り薬」のことである。
ミノキシジルは塗り薬タイプ(フォリックスなど)の副作用はあまり気にしなくてもいい。問題は飲み薬のタブレットタイプだ。
ミノキシジルタブレットは注意が必要
私は過去にリアップ、ロゲイン、カークランド、そして現在はフォリックスを使用しており、ミノキシジル製剤は髪の生え際や頭頂部に直接塗るタイプしか使ったことはない。だが、ミノキシジルには飲み薬のタブレットタイプも販売されている。
ただしこれは発毛剤としての認可は受けていない。あくまで高血圧のための薬として販売されており、購入者が勝手に発毛剤として利用しているだけだ。
経口摂取での薬剤吸収率は皮膚への塗布の比ではないので、ミノキシジルの効果はより期待できるのかもしれない。
しかし作用が強ければ副作用も強い。血圧が正常な人間がそのまま飲むのは、副作用に注意してよく考えた方がよいかもしれない。心臓への負担、めまいや立ちくらみ、動悸などが副作用として知られている。低血圧ぎみなら、タブレットは避けた方がいいだろう。
あまり無責任なことは言えないが、高血圧ぎみならミノキシジルタブレットの選択肢もあり得る。購入する場合は、フィナステリドとミノキシジルのセットになっているものが良いだろう。金額的には一番お得だ。
必ず下記の製品口コミをよく読んで、納得してからの購入をお願いしたい。ミノキシジルとセットになっているフィナステリド製剤「フィナロイド」は現在私も飲んでいる。
ちなみに高血圧とは最高血圧140mmHg、最低血圧90mmHg以上のことを言う。低血圧は同100mmHg/60mmHg以下のことだ。私の血圧は110/70程度で正常の範疇だが、若干低血圧寄りなのでミノキシジルは塗布タイプのままにしている。
他にミノキシジルの副作用には初期脱毛が知られているが、私には特にみられなかった。ただ、薄毛・抜け毛の対策をしているのに、脱毛がみられたら不安になり焦ってしまうだろうから、そういうこともあると知っておくことは重要だ。
ミノキシジルの副作用詳細については、フィナステリドの副作用とともに別途記事にまとめる。重要な内容なので目を通しておいていただきたい。
血圧の不安や持病があれば専門医の受診を
ミノキシジルタブレットは、血圧が高い方にとっては高血圧と薄毛の両方に効く一石二鳥の薬かもしれない。
とはいえ無責任に高血圧の方なら大丈夫と言うわけにもいかないので、タブレットタイプを使いたいのであれば、一度AGA治療専門病院で聞いてみることをお勧めする。
私が薄毛対策を始めたときは、発毛サロンのような怪しげなところしかなかったが、今は男性型脱毛症は病気という認識が広がり、きちんとした「病院」が増えている。病気なら治療で治せる。
比較的長期の治療になるので、医院は儲かるらしく(サロンのようなぼったくりではない)、競争が激化して受診料も安くなってきている。
といっても個人輸入で自己治療することに比べれば高く、どうせフィナステリドとミノキシジルを処方されるだけなので、最初から個人輸入で購入した方が安いという意見も多い。
私もどちらかといえばそちら寄りの考えなのだが、持病があったり他の薬を常用しているケースもあるだろう。それなら専門医に相談しておいた方がいい。一度受診してみて、ミノキシジルやフィナステリドを処方されたら、次回から自分で安い薬を買って切りかえる判断もできる。
無料カウンセリングがある医院もある。診察を受けるかどうかはカウンセリング後、自分の判断で決められる。
メディアにも取り上げられ非常に人気があり、ひっきりなしに人が訪れるようなので、興味があれば予約だけでも済ませておくといいだろう。
ミノキシジルとフィナステリドの併用は問題ないのか
薄毛対策には、ミノキシジルのほかにフィナステリドが有効だ。私はこれらを同時に実行したので、どちらがより効いたのかはわからない。
だが、フィナステリドは男性ホルモンの働きを阻害するもの、ミノキシジルは血行促進が中心の働きになるため、薄毛治療へのアプローチが異なる。
どちらもAGAの治療には必要な要素であり、薬理作用が異なるので併用は問題なく、AGA専門クリニックでも併用を推奨している。私自身このやり方で発毛・育毛に成功したので、やはり併用がよかったのだと思っている。
私と同じやり方を試すなら、こちらの記事に薄毛対策に使用しているものをまとめたのでご覧いただきたい。
【薄毛対策の費用】私がサプリや育毛の薬にかけている月々のコスト
医薬品の個人輸入について
日本で認可されていない薬や、海外からの個人輸入と聞くと、やはり最初は身構えてしまう。
違法ではないのだろうか。海外製で強すぎる副作用があるかもしれない。個人輸入業者が詐欺業者かもしれない。薬自体が偽薬かもしれない。
私もそんな不安と緊張をかかえ、初めての発注では到着まで何度も荷物配送状況確認をしていたのを覚えている。しかしそれは杞憂だった。医薬品の個人輸入は自身で使用する分には違法ではないし、今までに一度も個人輸入代行業者の詐欺にあったことはない。
発毛・育毛に成功した今では、私が使ってきた育毛薬は偽薬ではなかったと確信している。
今までに3社個人輸入代行業者を利用してきたが、1回目、2回目の購入で2社利用し、3回目からの購入はすべてオオサカ堂を利用している。前の2社が悪かったということはない。彼らはきちんと商品を届けてくれた。
オオサカ堂を利用しているのは、購入額に応じてポイント還元があるからだ。継続購入が必要な薄毛対策の薬としては、次回購入時の割引はありがたい。また、ほとんどの商品が最安値かそれに近い価格で販売されており、送料も無料だ。クレジットカードの利用も可能なので、カードポイントも貯められる。梱包にも気を遣ってくれているので、購入した薬を家族に知られたくない場合でも、中身はわからないようになっている。
私が買っているフォリックスはFR15で、ミノキシジル15%のものだ。FR16という16%配合+フィナステリド入りのものがあるが、フィナステリドは別のタブレットを買った方がいいと思う。詳しくは別記事に書いたので参照してほしい。