私が薄毛対策に使用したサプリメントについて

薄毛対策にサプリメントは効果があると思うだろうか?

結論としては、サプリメントは薄毛対策にとって極めて重要である。ただし、サプリメントそれ自体には、抜け毛をとめたり、発毛させたりする効果はない。組み合わせが大切なのだ。

この事実を説明していこう。

ところで「車輪」は人類史上もっとも重要な発明だが、同じ仕組みをもった生物は現在のところ存在しない。車輪の有用性はいまさら説明するまでもないだろうが、これほどエネルギー効率のいい優れた仕組みをもった生物が、なぜ見当たらないのだろうか。

それはいくつかの欠点があるからだ。

軸になる部分の強度が確保できない、小回りがきかない、ジャンプができない。なかでも最も大きな問題は、車輪がその能力を最大限発揮するためには、平坦な道を造る必要があるということだ。

自然界には真に平らなものはほとんどない。車輪を効率よく動かせる平坦な道は、すべて人間が造ったものだ。

つまり環境に適応するのではなく、能力に合わせて環境を変える必要があるのだ。これを地球規模でできるのは人間だけである。

さて、薄毛対策につかうサプリメントとは、この「車輪のために平坦な道を造る」役割をこなす。

薄毛対策におけるサプリメントの役割

サプリメントそれ自体には、育毛や発毛させたりする効果はない、というのは、育毛に効果があればそれはもはやサプリメントではなく「医薬品」になるからだ。定義の問題である。

車輪を動かすのは、馬や人やエンジンということになるが、これがフィナステリドミノキシジルなどが配合された医薬品にあたる。

抜け毛防止や育毛に直接的な影響を与え、薄毛対策の主要な手段として機能する。

これらフィナステリドとミノキシジルが、最大の能力を発揮できるよう平坦な道を造ることこそがサプリメントの役割だ。つまり体の調子をととのえ、スムーズに効果が表れるようにすることである。

薄毛対策に限った場合に有効なサプリメントは?

薄毛対策とは「抜け毛防止と育毛」だが、これに使われるサプリメント(成分)は、亜鉛とリジン、それに各種ビタミンだ。ビタミンは薄毛対策に限ったものではないが、不足しがちなのであげておく。

これらを一度に摂取できるサプリメントがあれば便利なのだが、残念ながらないようだ。近い成分のものを見つけたこともあったのだが、マイナーなうえにコストも高く私は使用しなかった。そのうちその商品は市場から消えた。

私は最初のころ、ビタミンと亜鉛(ジンク)に関してはネイチャーメイドやDHCのマルチビタミン、リジンは海外のものをそれぞれ飲んでいた。だがそれぞれ一日に必要な錠剤数が違うし、パッケージも60錠入りや100錠入りなどバラバラなので、購入のタイミングなど管理が非常に面倒だった。

今はオオサカ堂にあるバイタルミーL-リジンプラス(L-LysinePlus)を服用している。

これにはリジンと亜鉛が含まれているので一度に摂れて便利だ。下記に商品の口コミ、レビューがあるが、おおむね好評である。私がL-リジンプラスを選んだ理由に関しては後述する。
(バイタルミー)Lリジンプラス[オリンピアンラボ社製]

ビタミンはマルチビタミンの100錠タイプをAmazonで購入している。マルチビタミンは大容量で1日1錠で済むので手軽だ。
ネイチャーメイド マルチビタミン 100粒

 

ビタミン剤に関しては、Lリジンプラスを出しているバイタルミーも、マルチビタミンを販売している。

L-リジンプラス(L-LysinePlus)とまとめて1箇所で購入したい方には、管理がラクになり良いだろう。バイタルミーのマルチビタミンは、ビタミン以外の有効成分(鉄分、葉酸、モリブテンなど)も入っておりコスパもなかなか良いので、あまり自炊をせず栄養バランスが気になる人には適したサプリメントだと思う。

(バイタルミー)Lリジンプラス[オリンピアンラボ社製]
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薄毛対策に亜鉛が必要な理由

薄毛対策に亜鉛(Zink)は有効とされている。しかし繰り返すが大前提としておさえておきたいのは、サプリメントは直接髪を生やすものではないということである。

髪の毛の主要タンパク質はケラチンであり、ケラチン生成には亜鉛が重要であるが、亜鉛が直接髪の毛を造るわけではない。

薄毛はホルモンバランスや遺伝、血行、栄養状態、ストレスなどの要因が複雑に絡み合っておこることであり、サプリメントや特定の食べ物で薄毛が治るというのはすべて迷信だ。

何かの栄養素を摂取したとして、それは身体全体に吸収される。髪の毛だけに直接作用するわけがないのは、考えるまでもないだろう。

サプリメントはあくまで足りない栄養素を補充するためのものということである。髪の毛が育ちやすい健康な身体を造るためと考えよう。

そしてこの「足りない」栄養素という部分が重要で、ではいくらなら足りるのか、まずは1日の必要摂取量をきちんと把握しておかなければならない。

亜鉛の1日必要摂取量はいくらか?

亜鉛の必要摂取量を知るには厚生労働省の日本人の食事摂取基準(PDF)が参考になる。

というより、これ以外の適当な記事や商品コピーは信用してはいけない。

薬事法を無視した誇大な表現や、そこまでいたらなくても巧妙に効果をイメージさせる表現がちまたには溢れているが、簡単に信用してはいけない。

迷ったら厚生労働省のサイトで検索することをおすすめする。

もちろん薬の効果や副作用に100%の安心はないし、厚生労働省だって間違うこともあるだろう。

だが、国民の保険・健康をあずかっている省庁であり予算も巨大だ。誤った情報にたいして訴訟リスクも抱えている。
そういった機関が、膨大なデータや臨床結果から導いた情報である。

このような厚生労働省の情報を信頼せず、検索順位が1位だからといった理由で、そこらのサイトの情報を信用するのは愚の骨頂だ。

話がそれたが、上記厚生労働省によると亜鉛の1日摂取量は8mg〜45mgである。

45mgは上限であり、通常は1日10mg程度の摂取で十分だとされている。

厚生労働省のPDFでは76kgの成人男性で11.18mgとなっている。女性だと8mg、妊婦の場合は10mgだ。

そしてネット上でよく紹介される亜鉛サプリメントはほとんどがこれ以上の含有量であり、過剰である。中には50mgという、上限を超えたサプリメントも存在する。

亜鉛の吸収率は30%程度といわれているので、50mgでも大丈夫というサイトもあるが、厚生労働省の資料による1日摂取量上限というのは吸収率や体外排出分も考慮したものである。そのうえで1日の摂取量上限が45mgであることに注意されたい。

摂取上限を超えている亜鉛サプリの売上やレビューが1位だったりするが、売れているものが良いものとは限らないのだ。

亜鉛自体の毒性は極めて低いのだが、亜鉛の過剰摂取は鉄や銅などのミネラルの吸収を妨げ、めまい、頭痛、発熱などを引き起こす。ひどい場合には嘔吐や腎臓障害の副作用があるので注意が必要だ。もっとも亜鉛に限らず、どんなものも過剰摂取すると副作用を引き起こすのだが。

栄養素は、普通に食べ物から摂取する場合は過剰摂取にはなりにくいが、サプリメントは大量摂取が可能なため、気をつけておく必要がある。

亜鉛も、過剰摂取した分は尿として排泄されるので通常なら問題ないが、サプリメントで長期にわたって継続摂取すると副作用のリスクは格段にあがる。その意味でもバランスのいい摂取を心がけよう。

私が使っている亜鉛のサプリメント、バイタルミーのL-リジンプラス(L-LysinePlus)には、亜鉛が8mg含まれており、厚生労働省のいう亜鉛の1日摂取量8mg〜45mgにかなう。食べ物からも摂取できていることを考えると適正値である。

さらに薄毛対策に必要なリジンも同時に摂取できるので非常に便利だ。
(バイタルミー)Lリジンプラス[オリンピアラボ社製]

次項ではL-リジンとはなにか?について説明しよう。

薄毛対策にリジンが必要な理由

L-リジン(リジンまたはリシンとも表記)とはタンパク質を構成する必須アミノ酸だが、体内で自力生成はできないため、経口摂取する必要がある。

肉・魚や大豆製品から多く摂取できるので、普段から自炊したり家庭料理を食べる方、納豆を習慣的に食べる方などは特に意識しなくても摂れている。

リジンはアミノ酸について調べると必ず登場するミネラルなので、薄毛対策に限らず見聞きした方も多いだろう。

L-リジンの効能は様々だが、薄毛対策に関していうと、ミノキシジルやフィナステリドの効果を高めるといわれている。

つまりリジン自体には発毛効果も抜け毛予防効果もないが、プロペシアやロゲインによる薄毛対策の補助になるということだ。

まさに車輪が通るための「平坦な道を造る」サプリメントである。

厚生労働省の資料によると、体重65kgの成人男性が1日に必要なリジンは1950mgである。女性だと1500mg程度だろうか(体重1kgあたり30mgが必要)。

鶏の胸肉や魚(マグロやカツオ)を100g食べるだけでほぼ1日の必要量に達するので、たいていの方はあえてサプリメントで摂取する必要はないと思う。

しかし、過去私がよくみていた育毛サイト(掲示板)では、リジンサプリメント摂取による薄毛対策の成功報告が多くみられた。

もちろんミノキシジルとフィナステリド服用前提の話であるが。私もそれにならってリジンサプリメントを摂取していたので、習慣として現在も続けている。

食事で摂れるなら、コストをかけてサプリメントを摂取しなくてもいいと思うのだが、私は亜鉛が絶対に必要と感じていたので、リジンと亜鉛が一緒に摂れる L-リジンプラス(L-LysinePlus)を今でも使っている。

亜鉛摂取のために飲んでいて、リジンはついでのようなものだが、事実私には効いたので推奨サプリメントとして挙げておく。

ひとつ言うなら、外食やコンビニ弁当が多い方は、サプリメントでリジンを補った方が良いだろう。豆腐や魚をよく食べるなら敢えて摂取しなくても大丈夫だが、コンビニ弁当は炭水化物(穀物)と脂質が極端に多くなる。

リジンは、脂肪をエネルギーに変えるカルニチンの素材としても働くので、その意味でも摂っておくといい。

亜鉛摂取には育毛対策以外の理由もある

亜鉛は人体に必要なミネラルで、免疫機能を高める効果があり、さらに精子を作る成分として男性には必須である。

亜鉛が不足すると精子や精液が十分に作られず、機能不全を引き起こす可能性がある。EDや不妊治療の話題で亜鉛がたびたび登場するのはこのためだ。

1回の射精で7mg程度の亜鉛が放出されるとされているので、パートナーがいて(あるいはいなくても)放出回数が多い場合、少し多めに亜鉛を摂取しておいた方がよいだろう。

とはいえ、通常の食事からも摂取できているので、やはりサプリメントとしては厚生労働省資料の必要摂取量8mg程度があれば十分だ。

この意味でもやはり私は亜鉛8mg含有のL-リジンプラス(L-LysinePlus)が便利だと思っている。

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摂取すべきサプリメントは2つだけ

ここまでに書いてきたように、薄毛対策に必要なサプリメントはL-リジンと亜鉛だ

ノコギリヤシやその他いろいろなものが推奨されているが、これらはだいたいフィナステリドの代用品だ。

医薬品の副作用が怖くて、よりマイルドなサプリメントが必要なときに服用するものであり、フィナステリドとミノキシジルを使うのであれば、ノコギリヤシは必要ない。

ちなみに「マイルド」であり「医薬品ではない」ということは、「効果がはっきりしない」と同義である。

大事なことなのでもう一度いうが、サプリメントそれ自体には育毛効果はない。あればそれは医薬品となる。

そしてフィナステリドとミノキシジルの副作用についてはこちらに書いたように、私は問題ないと考えている。
フィナステリドとミノキシジルの副作用に注意すべきか

薄毛対策で用いるサプリメントは、あくまでミノキシジルやフィナステリドが体内でスムーズに仕事ができるよう、道を整えてやるものだ。補助の役割をこなす。

そして必要なサプリメントは、L-リジン、亜鉛のみだ。

外食が多い方はこれにネイチャーメイドかDHCあたりのマルチビタミンを飲んでおけば十分だ。

ビタミン剤はドラッグストアなどで気楽に買えるが、実はAmazonがかなり安くておすすめだ。私の住んでいるエリアではどのドラッグストアより安い。

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L-リジンプラス(L-LysinePlus)をおすすめする理由

L-リジンプラスはリジン(Lysine)1600mgと亜鉛(Zinc)8mgが配合されているサプリメントだ。どちらも1日の摂取量として非常にバランスがよい。

また、この配合量は4錠あたりの数値なので、1日3錠に減らしたり、朝晩2錠ずつに分けて飲んだりと、自分で摂取量の調整ができる。

これは大きなポイントだ。

特に吸収効率から考えて、手間を惜しまないのであれば1日に複数回に分けて飲むのは効果的だと考えている。

この調整ができることが、私がL-リジンプラス(L-LysinePlus)を飲み続けている理由だ。私は薄毛をすでに克服したが、サプリメントはこれとネイチャーメイドのマルチビタミンを今でも飲み続けている。

オオサカ堂では、オリンピアラボのL-リジンプラス2本セットを購入すると、さらに1本無料でついてくる。計3本が2本分の料金で買えるのでコスパが高い。これで約半年分になるので、効果をみてみるには十分な期間だろう。

先述したが、ビタミン剤もバイタルミーで統一するのも悪くない考えだ。ビタミン以外の成分も入っているので、美容や健康サポートとしても使える。

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